『謎多きリザードマン』イシュレタ:Ishletaとアルメタ:Armeta

イシュレタの成り立ちに関する伝説

画像は最も一般的なイシュレタ・ラバトム

 イシュレタ:Ishletaはウロンダリア、無限世界を問わずに存在しているトカゲ人、つまりリザードマン種であり、彼らが自分たちをさして用いる名前で、他種族が彼らをその名で呼ぶと敬意があるとして感触が良い。彼らは『竜の時代』の後の苦難の多い世界出身であると彼ら自身は語るが、神々の記録では『竜の時代』のあとは『獣の時代』のはずで、彼らの時代がそこに存在したのかは現在も議論の対象になっている。彼らの神話によれば、竜の時代に共に生きた『鱗の者たち』は竜たちが去った後に争いはじめ、竜に似ていた強い者たちほど陸と海の豊かな場所を独占してしまうと、弱い『鱗の者たち』は草原へと追いやられた。敵が多く見晴らしの良い草原では立ち上がって遠くを見る必要があり、彼らは次第に二足歩行に近づいていったのだという。

 その後次第に彼らは知能と文明を発展させ、かつて強かった『鱗の者たち』は狩りの対象となり、次第に彼らは高度な文明を築いて、頭の大きな知的種族アルメタ:Armetaという存在に進化し、遂には星の海を渡る船まで建造してどこかに去った竜たちを探す者たちも現れたという。

 ところが、そこからは良くなかった。彼らの足が地面に触れなくなった頃から、彼らは戦う力を失い、頭だけが大きくなり、やがてその傲慢さによって衰退に至ったと言われている。このため、彼らは途中から敢えて文明や技術を捨てて自分たちの種の身の丈に合った存在に戻ろうとしたという。この時にかつての陽気さと豪快さ、高い身体能力を持つ体にまで戻っていった人々がイシュレタである。彼らは冒険の旅で竜たちを探し、自分たちの理想郷を探すべく、無限世界のあちこちに旅立っていった。こうして、高度文明まで築いた彼らはイシュレタ:Ishletaとアルメタ:Armetaという二つの種族に分かれて存在するようになった。

 こうして、イシュレタたちは個々の肉体と魂を最大限に行使して見いだせるものこそ理想郷だという本能的な観念を持ち、戦いと冒険のはてに自分たちが文字通り地に足を付けて暮らせる地を見つけて、また竜たちと対話して世界について聞くことを目的として、時に人間と共に戦い、冒険する種族となった。

 ウロンダリアにおいては比較的古い時代にアルメタたちと共に漂着したとされており、その地はガシュタラ万藩王国の南方、彼らが『落ちてきた故郷』と呼ぶモルナフラ:Molnafraの豊かな大湿原・草原地帯となる。

戦士としてのイシュレタと独特な武器

 戦士・剣士としては太く長い尾でバランスを取り大型の刃物を自由自在に使いこなすことから恐れられている。特に彼らが先祖返りする前から使っていたとされる大型の刃物ラハレタ:Laharetaは人間から『トカゲの大剣』と呼ばれ、恐れられる機能性と攻撃力を誇っている。このため、彼らの戦士や傭兵としての評価は高い。彼らとは戦場で敵として出会わないに越したことはない。

彼らの友であり家畜ドルモについて

 ウロンダリアにおいて彼らの最初の地であるモルナフラ:Molnafraの大湿原や、彼らが後に獲得した豊かな湿地・草原に近いところでは、彼らの相棒たる家畜ドルモ:Dolmoが草を食んだり、彼らを乗せたり、荷物を運んだりと、様々な姿が見られる。

ドルモの親子。この色のドルモは温厚であり、人にもなれる。

 このドルモは気性が温厚で、その肉は淡白で繊維質な白身肉として食用にもなるが、最大の特徴は葦を好んで食べるところにある。硬い葦や枯れた葦でも好んで食べるため、他の種族が飼う家畜とは餌が競合せず、むしろ湿地の開拓に重宝されている。また、エサ代がかからないため、人間の中にもドルモを家畜として育てている人々がいる。温かな地域では優れた荷役家畜でもある。

アルメタ

 イシュレタと共に漂着したアルメタたちは、非常に数が少なく普通の人間には一生に一度実物を見るかどうかであるが、ウロンダリアの社会においてその存在感は意外に大きい。彼らはその高度な知性を生かして大抵は大学や司法機関での仕事、宗教学の研究、稀に銀行の運営などに関わっている。古王国や聖国、特に魔の国に多く暮らしているとされ、見た目もあって人間や同族のイシュレタからも、なんとなく頭を使って悪い事をしている種族と思われがちである。性向としてアルメタたちは知的倦怠と冷笑に似たある種の諦観を持っており、それも良くないのかもしれない。

 しかし、意外な事にアルメタたちはアールンたちとは比較的関係が良く、自分たちの時代がなぜ縮小したのかという点について似たような問題意識と疑問を抱えており、また共感してもいる。そして、戦場で彼らを見たら大抵は軍師や役職持ち、あるいは魔法使いである。

※この項は加筆予定です。

初稿2026.10.26

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