第四章

『ダークスレイヤーの帰還』

第四章・狼の魔女と黒き国、そして狩る者たち(現在執筆中)

第四章・狼の魔女と黒き国、そして狩る者たち(現在執筆中) 第一話 予感 ・託されて現れた『二つの世界樹の都』。しかし『時の終わり』の予感が語られる。 第二話 再会そして ・機織りと運命を司る女神バゼリナは、彼の近くに他の女神も既にいる可能性...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二十七話 見えざる病と混沌と

第二十七話 見えざる病と混沌と  『黒き国』オーン、『蔦つたの王宮おうきゅう』の大議場。  ファリスの厳しい声が議場に響く。 「ガルマ王、かつて私と考えを異にした責を感じて隠していたのね? つまりこれは……」  ファリスは目もうつろに痩せこ...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二十六話 蔦の王宮

第二十六話 蔦つたの王宮  『黒き国』オーンのとある秘匿ひとくされた通路。 ファリスは青と白の複雑な鉱脈が縞模様しまもようを描く洞窟に立っていた。遠い昔に化石化した世界樹の道管どうかんであるこの通路は、白い鉱脈が地上の日の光をここまで届かせ...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二十五話 黒き国の異変

第二十五話 黒き国の異変  ※この話は『第五話 異変と陰謀と』の続きとなります。  『黒き国』オーンに隣接する、小国シハルの国境の村クレテ。  聖王国の密使みっしにして詩人だという『天の人ダイヴァー』アデニアは、銀の横笛の美しい音色で人々を...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二十四話 火が見せるもの、火が隠すもの

第二十四話 火が見せるもの、火が隠すもの  大魔城エデンガル最下層の炉ろの領域『不名誉ふめいよな火ひの炉ろ』。  炎を扱う謎の六姉妹フラムスカたちのうち、長女を名乗るアドナとセレダは、直前までの険悪な雰囲気が嘘のように穏やかな表情でルインを...
『ダークスレイヤーの帰還』

第二十三話 不名誉な火の炉・後編

第二十三話 不名誉な火の炉・後編  大魔城エデンガル最下層、『不名誉ふめいよな火ひの炉ろ』。フラムスカ六姉妹の四女、夜の火のオーネの領域。  遠い昔の激しい戦いを次第にはっきりと思い出してきたルインは、改めてこの領域を司つかさどるフラムスカ...
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第二十二話 不名誉な火の炉・前編

第二十二話 不名誉な火の炉・前編  大魔城エデンガル最下層『不名誉ふめいよな火ひの炉ろ』、『緩き火のトロナ』の領域。  この『不名誉な火の炉』の管理者であるフラムスカと呼ばれる六人姉妹の末妹『緩き火のトロナ』は、魔族らしい姿をしていながらも...
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第二十一話 約定の壁と、不名誉な火の炉

第二十一話 約定やくじょうの壁と、不名誉ふめいよな火の炉  大魔城エデンガル、初代魔王スラングロードの王の間『嵐と雷竜の間』に立ちあがった『約定やくじょうの壁かべ』の前。  大魔城の一部でありながら天空のどこかにあるとされている、壁も天井も...
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第二十話 大魔城エデンガルの主

第二十話 大魔城エデンガルの主  『二つの世界樹の都』その湖上大桟橋こじょうだいさんばしの広場。  狂乱きょうらんの戦乙女いくさおとめと呼ばれる上位魔族ニルティスの姫の一輪、ジルデガーテとの戦いを制し、その主だったという特に強大な上位魔族ニ...
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第十九話 佯狂(ようきょう)と密談

第十九話 佯狂(ようきょう)と密談  二つの世界樹せかいじゅの都、湖上の術式の地平の上。  夜魔鳥やまちょうの姫ティアーリアのたしなめるような強い言葉に緊張が走っていたが、ルインは気にせずに話を続けた。 「ティアーリア、この言動も含めて『佯...