『ダークスレイヤーの帰還』 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・後編 昼過ぎに集落に戻った旅巫女たびみこは、人々が旅巫女の帰還や無事に驚いている事にはあまり取り合わず、吸血鬼の領主の通り道に並木道がないか、また弓を貸してくれる者がいないかと尋たずねた。... 2024.08.29 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL短編小説
『ダークスレイヤーの帰還』 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・前編 バルコダの首なし騎士と、ある勇壮な無名の女について・前編──敗れ落ちぶれたバルコダの騎士たちは、羊の如く我らを追い。──サドニのバルコダ地方の古い民謡より。 騎馬民族を祖そとする神聖エンデール帝国の属国の一つ、山間の小国サドニの北方、山と森... 2024.08.25 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL
NOVEL 吸血鬼の都アンシルヴァル・後編 吸血鬼の都アンシルヴァル・後編 『銀の指のダリヤ』の戦技せんぎはホールの天井に隠されていたと思われる、無数の球体関節きゅうたいかんせつの人形たちを呼びだした。道化のようなもの、すらりとした少女のようなもの、騎士のようなもの、太った巨人のよう... 2024.10.29 NOVEL
『ダークスレイヤーの帰還』 詩人に手向ける夜の詩 詩人に手向ける夜の詩うた 広大なる魔の国は『黒曜石こくようせきの都』。その都を取り囲む大城壁の『西の櫓やぐら』 かつて『混沌カオス』の神々との決戦を見越して建造された乱世の都は、その傾斜した大城壁も町の建物も全てが魔力に満ちた黒曜石で出来て... 2023.12.09 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL短編小説
NOVEL 鉛の剣士バラク・前編 鉛の剣士バラク・前編 南方新王国、大プロマキス帝国領ザウーナ自治区、自治省所在地カプア。 大きな円形闘技場近くの飲み屋街ではしばしば、この街の花形の職業である仇討ち請負人たちの議論が紛糾ふんきゅうしていた。今夜は特に、古くから歴史のある、ほ... 2024.01.16 NOVEL
『ダークスレイヤーの帰還』 陽炎の憂い・後編 陽炎かげろうの憂い・後編 無限世界イスターナルのかつて見捨てられた地ウダル・カ・ラ。破局噴火にも奇跡的に残ったマリーシア神殿。 陽炎かげろうの武神マリーシアと、『闇の王』ゴルムオーズの静かな対峙を最初に破ったのはゴルムオーズだった。「黙れ界... 2023.12.08 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL
『ダークスレイヤーの帰還』 陽炎の憂い・前編 陽炎かげろうの憂い・前編 無限世界イスターナルの遠い昔。界央セトラの地を取り巻く十の『至聖下しせいかの地』の一つ。『栄光』の地平、ホーダー。 後の時代に『原初げんしょの大征伐だいせいばつ』と呼ばれる原始世界の平定を行った神々は、そのほとんど... 2023.12.08 『ダークスレイヤーの帰還』NOVEL
NOVEL 特典編・ガリエルは永劫回帰獄に至りて 特典編・ガリエルは永劫回帰獄ネザーメアに至りて ハーダルの地で軍勢ともどもダークスレイヤーに敗れたマスティマ・ガリエルは、暗黒の中を落ち続けている自分に気付いた。(暗い……。何という暗さよ……) ただひたすら落ちている感覚があるだけで、どれ... 2023.11.16 NOVEL
NOVEL 後編・彼らが恐れるのは、あなただけ…… 後編・彼らが恐れるのは、あなただけ…… 空を満たす翼ある巨大な人の姿をした存在、光体こうたいとして光の巨人の姿を取ったマスティマ・ダキエルとルギエルは、両手から双方向に伸びた二対四刃の光の剣を持ち、それぞれが光球のように密な剣閃を放ち続け、... 2023.11.16 NOVEL
NOVEL 前編・ハーダルの終焉 前編 ハーダルの終焉しゅうえん 長く栄えた世界ハーダルの大都市、神々の都ラーシュバードはかつての雄渾(ゆうこん)な都市も人々も、そして神々さえも見る影もなく焼き尽くされ、名のある多くの戦士もまた、全て炎に呑まれて同じ運命をたどった。──破滅... 2023.11.10 NOVEL特別編